夏越の祓
関東甲信地方は梅雨明けをしたとか! 驚きの発表でした。
地域の方に「かみごりょうさん」と親しまれている御霊神社で夏越の祓をさせていただきました。そう大きくはない茅の輪でしたが、神社の方が手間をかけて束ねられたのが見て取れるようで、とても温かみのあるものでした。脇にくぐり方を書いた紙を掲示下さっているので、その通りに「祓い給へ、清め給へ、守り給へ、幸え給へ」と唱えながらくぐってまいりました。観光客でにぎわう神社ではありませんから、厳かな気分で半年の穢れを祓っていただけた気がします。
この、唱え言葉にもいろいろあるのだそうですね。一周目には「水無月の 夏越しの祓する人は 千歳の命延ぶと云うなり」、二周目には「思ふこと みな尽きねとて麻の葉を 切りに切りても 祓いつるかな」、三周目には「蘇民将来 蘇民将来」と唱えるそうです。
蘇民将来と言えば「祗園祭」。祇園祭の頃に梅雨が明けるというのが京都の風物詩ですが、今年はお祭りを待たずに明けてしまいそうです。
水無月をいただいて、蒸し暑さに負けずに過ごして参りましょう。
2018.06.30
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